■プロフィール

Hanna

Author:Hanna
2005年9月よりアメリカ在住
東京出身、和文化と猫とオペラが大好き!あと、ゴルフも…
(すみません。多彩な趣味の持ち主なのです。^_^;)

■月別アーカイブ

■最近の記事
■最近のコメント
■カテゴリー
■FC2カウンター

■ブロとも申請フォーム
■ブログ内検索

■リンク
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


スポンサー広告 | --:--:--
師匠 ショパンピアノコンチェルトを弾く
先週までメーン州で開催された音楽フェスティバルにM氏について参加していました。室内楽のフェスティバルなので、オーケストラと室内楽だけ。弦楽奏者でないのはは師匠と私の二人だけです。室内楽大好きのM氏。ピアノが必要なものには室内楽、オケ、弦の伴奏など何でも駆り出されますが、なんだって初見で弾いてしまう彼のスキルには毎回驚くばかりです。そして今回はこのフェスティバル中にM氏が弦のグループとショパンのピアノコンチェルト2番を弾くことになり、リハをステージで譜捲りをしながら見せてもらいました。

自分の師匠ながら、正直、惚れ直してしまいました。

私が一番驚いたのは、非常に男性的なショパンであったこと。彼の弾くバッハも男性的でパワフルですが、ショパンのコンチェルトをあれほどがっちりと弾いてくるとは思いませんでした。とにかく骨太。それでいて、二楽章はとろけるほど甘い。さすがはロシア人。いつも不思議に思うのですが、彼はピアノを弾いているときには普段よりも大きくがっしりして見えます。それだけポスチャーに安定感があるということなのでしょうか?

最近気を付けていることの一つに美しいポスチャーで弾く、ということがあります。どの世界にも例外というものはありますが、正しいポスチャーで弾くことは体の負担を減らして、美しい音を作る基礎になると考えています。今日のレッスンで、M氏も同じことを言っていました。ピアノを弾き始める、音を出す前の最初の動作からすべてが始まっていると。その通りだなあとつくづく思いました。

自分の師匠がオケとショパンのコンチェルトを弾いて見せてくれる。最高にラッキーな経験をさせてもらいました。私には一生縁のないようなコンチェルトの譜面を3回も通して読むことができました。


スポンサーサイト

テーマ:ピアノ - ジャンル:音楽

Piano | 22:36:04 | Trackback(0) | Comments(0)
NYスタインウエイの甘いジュース
日本への1か月の一時帰国から戻ってきたNY。気が滅入ります。

いつものことながら日本にいる間はほとんどピアノを弾くことができませんでした。指も頭もあっという間に退化します。日本にいる間は、私が子供のころから練習してきたピアノで練習します。ヤマハのアップライトですが、長い長い時間を一緒に過ごしてきたバディーです。やはり愛着があって弾きやすいです。しばらく弾いていなくても鍵盤がすっと指に馴染みます。

NYに戻ってきて恐る恐る蓋を開けた今のバディー。ちょっと弾いてみたら、驚きました。
音がとにかく甘い。。。もちろん低音も高音も、ヤマハのピアノとは何もかもが違うわけですが、とにかく何とも甘い甘い音が出るのです。自分の演奏が全く別人のもののように聴こえてしまうほど。

そういえば、以前M氏とのレッスンの時にこう言われたことがありました。

「君は、家でスタインウエイに甘やかされているから、スタインウエイでないピアノを外で弾かなくてはいけないときに困るよ。スタインウエイみたいなジュースは他のピアノにはないから。」

彼は、”ジュース”という単語を使いましたが、まさにそれが私の感じた甘さそのもの。音と音の間を自然につないでくれる潤滑油のようなものとも言えるかもしれません。

ずっとスタインウエイはとにかく難しいピアノだと思い続けてきましたが、それだけではなかったらしい。NYスタインウエイが持つ、音の甘いジュース。全く何と言うピアノなんでしょうか。恐ろしくなるほどのピアノです。生きてます。

そういえば、日本で日比谷にあるスタインウエイサロンの横にあるスタインウエイのショールームを外から覗いた時に、ホロヴィッツの写真が飾ってありました。私の中では
ホロヴィッツ=NYスタインウエイ
なのですが、その写真のホロヴィッツはしっかりハンブルクスタインウエイを弾いていました。そこではハンブルクスタインウエイしか扱っていないので仕方のないことですが、ちょっと笑ってしまいました。※1、2

NYスタインウエイとハンブルクスタインウエイ、全く別物だと言うことをもっと多くの人に知ってほしいなと思うこの頃です。

※1、NYスタインウエイとハンブルクスタインウエイには、外観にいくつかの形状の違いがあります。どちらのスタインウエイかを見分ける一番簡単な方法は、鍵盤の両側にあるピアノのボディーの形を見ることです。ここに丸くカーブが付いているものがハンブルク、ここが90度にスパッと曲がっているのがNYスタインウエイです。この他にも大屋根の内側の部分やペダルを支える足の部分なども二社で異なる形状になっています。

※2、スタインウエイ社は、世界に販売テリトリーをしっかりと分けています。NYスタインウエイ社がカバーするのは、主に北米と南米だけ。それ以外、欧州やアジア、オセアニアはハンブルグスタインウエイ社の管轄になります。そのようなわけで日本にはハンブルグスタインウエイの方が圧倒的に多いわけです。日本で見かけるNYスタインウエイはほとんどかなり年代が古いものが多く、リストアされていると思います。でも、それは悪いことではなく、むしろ良いことだと私は思います。NYスタインウエイは1960年よりも前のものの方に良いピアノが多くみられるからです。(一台一台の個性が強烈なNYスタインウエイは、同じ時代であっても全くべつものなのですが・・・)


テーマ:ピアノ - ジャンル:音楽

Piano | 00:43:26 | Trackback(0) | Comments(0)
シューマン、心洗われた夜
昨日、生の演奏を聴いてみたいと長いこと願っていた吉永哲道さんの演奏会に行ってきました。場所は、日比谷にあるスタインウエイサロン(スタインウエイホールではないところが面白い。NYから文句を言われてしまうから?)。

とにかく丁寧で驚きました。一音一音全てに細やかな心配りがあり、細心の注意をはらって音が奏でられていました。そしてペダルの使い方もとても面白かった。響きのためのペダルというか、ペダルのタイミングが絶妙に計算されているようでした。音から音へつなぐペダルという感じに聴こえました。演奏者がどういう風に弾きたいのか、聴かせたいのか、とてもよくわかりました。とにかくとても感心しました。

ピアノは、ハンブルグスタインウエイ。久しぶりにあの音を聴きました。違和感を感じなくなるまでに少し時間がかかり、自分の耳はすっかりニューヨークスタインウエイの音に慣れてしまったのだと実感しました。同じスタインウエイといっても、まったくの別物です。ちなみにこのサロンのお隣には、サロンを経営する楽器屋さんのスタインウエイのショールームがあります。

オールシューマンプログラム。
組曲のパピヨンから始まって、子供の情景、小休止を挟んでデイビッド同盟と続きます。デイビッド同盟舞曲集を生で聴いたのは初めてでした。フロレスタンとオイゼビウスという二人の性格が全く異なる主役が交互に現れるように曲が並べられているのですが、吉永さんの演奏からはその二人の性格の違いが本当にはっきりと感じられました。この違う性格の二人はシューマン自身の二面性。つくづく深いなあと感動しました。

ずっと生で聴いてみたいと願い続けてきた人の演奏をついに3年越しで聴くことができた夜。非常に満足しました。そして、ものすごくモティベートされました。もっと丁寧に、真摯に音楽と向き合おうと思いました。吉永さんとM氏、どこか重なって見えました。二人とも同じ学校(モスクワ音楽院)で学ばれたからなのかもしれませんが、指の使い方も似ているように見えました。ものすごい勉強になりました。感謝です。。。

テーマ:ピアノ - ジャンル:音楽

Piano | 10:11:29 | Trackback(0) | Comments(0)
音色を操る -Schubert Standchen (Serenade)-
毎日車の中で過ごす時間が多い私にとって、Bluetoothとituneの組み合わせは救世主と言えます。ituneの中の音楽の量がどんどんと増えていきます。
先日、気が付かないうちにランダムプレーになっていて再生されたのが、
ホロヴィッツの弾くシューベルトのセレナーデ。
これはリストによって元々歌曲であるセレナーデをピアノバージョンに翻訳されたものです。さすがホロヴィッツ。いやあ、忘れてましたこの曲の存在。何て良い曲なんだろう。運転しながら、すっかり聴き惚れてしまいました。
同じメロディーが形を変えながら繰り返されていくのですが、この曲の醍醐味は声部の弾き分けだと私は思います。最初は中声部だけで始まり、最後は3声になる。この3つの異なる声部を人間の声の様に弾き分けることができると、それはそれはもうピアノとは思えないような世界が広がります。
「音色を操る」
とにかくこれにつきます。何もしなくても、それぞれの声部を奏でる音域が違うので多少の差は出ますが、音色を自由自在に操れる悪魔のようなピアニストの手にかかると、そこには3人の歌手が見えてきます。

You Tubeで色々な人の演奏を見ていると、面白い。アメリカでユジワンと並んで人気の高いグルジアのセクシーピアニストのブニアティシヴィリ(難しい名前。。)、そしておなじみランラン。どちら様も音色に関してはホロヴィッツの足元にも及ばないと思いますが(この曲に関しては)、それぞれに目指すものがあって面白い。ランランの出だしの歌い方は本当にうまくてニヤッとしてしまうほどですが、この曲に関してはあまり音色の種類は感じられないような気も。。。ブニアティシヴィリは、きっとホロヴィッツ的なセレナーデを目指しているんだろうなあ。

どうやったらもっと音色を操れる???
永遠の課題です。。。


テーマ:音楽的ひとりごと - ジャンル:音楽

Piano | 10:28:20 | Trackback(0) | Comments(0)
一音の中のクレッシェンド
先日のモーツアルトのピアノカルテットのレッスンの時のこと。
第2楽章の一小節目を弾いただけで早速止められました。そしてM氏はこう言いました。
「その1音目だけど、2音目に入るまでにクレッシェンドしてくれる?」
「・・・・・」
2音目に入るまでにクレッシェンドをするということは、最初の1音目の中でクレッシェンドをするということです。打楽器であるピアノは、一度打鍵したら音は衰退していきます。ペダルを使った場合、その衰退のスピードを遅らせることはできますが、少しずつ音が消えていつかは無くなるのは同じこと。これが弦楽器とピアノの大きな違いの一つです。弦楽器は弓で持続して弦に触れることによって、一つの音を弾きながら音を大きく膨らませることが出来ます。

その物理的に不可能な現象を「やってくれる?」と軽く言ったM氏。目を点にした私に
「君の言いたいことはもちろんわかるよ。でも僕の昔の先生にこう言われたんだ。」
そしてモスクワ時代の師匠、バシキーロフの話をしてくれたM氏。
ショパンの幻想即興曲の出だしのG。このGの中でクレッシェンドをするようにとバシキーロフに注意をされたのだそうです。

この「一音の中のクレッシェンド」については、バレンボイムがランランにマスタークラスをしている時のベートーベンのソナタの中で同じことを言っています。
「ランラン、君はその一音の中でクレッシェンドが出来ると言うことを信じなければいけないよ。」
その物理的に不可能と思える「一音の中のクレッシェンド」について、バレンボイムは自分がホロヴィッツにレッスンを受けた時の話を交えて、全ての音に自分の意志を伝えることで物理的には不可能なことを音楽的に可能にしていくことを語りました。

そのビデオをYoutubeで見た時にとても衝撃を受けた私ですが、それと全く同じことをM氏から言われました。M氏に後光が差しているように見えて、
「先生、バレンボイムみたいですね。」
と言った私に、ニヤッと笑ったM氏。
クレッシェンドできる!って信じただけで実際に一音の中でクレッシェンドが出来るわけではないと思いますが、その思いが頭の中にあるだけで音が変わってくる、または左手のパートにその思いが反映される。そういうことなんだろうと思います。

そういえば、以前どなたかのブログに、私が見たのと同じバレンボイムのビデオを見て、「そうバレンボイムが言ったのは、一音の中でクレッシェンドする方法を教えたくなかったから。企業秘密ということ。一音の中でデクレッシェンドできると言うことは、クレッシェンドだって可能。」と書いていらっしゃいました。その方も、具体的なことは書かれていなかったので、また企業秘密だと言うことでしょうか。そんなことを言うなら、出し惜しみしないで教えてくれたらよいのにと思ってしまった私です。私は企業秘密を知りませんので、頭の中でイメージする方法でやるしかないです。


テーマ:ピアノレッスン - ジャンル:音楽

Piano | 21:13:41 | Trackback(0) | Comments(0)
次のページ

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。