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Hanna

Author:Hanna
2005年9月よりアメリカ在住
東京出身、和文化と猫とオペラが大好き!あと、ゴルフも…
(すみません。多彩な趣味の持ち主なのです。^_^;)

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頭の中にオーケストラ
しばらく前からとりかかっていたベートーベンの初期のピアノソナタ。ようやく全楽章が完成に近づいてきました。自分にビシビシと鞭を打って全楽章何とか暗譜しました。本気になればできるじゃない。。。って自分で思ってしまいました。本気にならないと覚えられない自分が悲しいですけれど、それは仕方ないです。

一つのソナタを全楽章通して暗譜で弾いてみるという経験は、子供の時以来ほとんどしたことがなく、いや、子供のときだってほとんどしたことがないかもしれません。そんな経験を最近してみて感じたのが、ベートーベンはピアノのためのソナタを作曲しながらも、彼の頭の中にはオーケストラが鳴り響いていたのだと言うこと。

良く言われるのが、ベートーベンのピアノソナタをより良く理解するためには、ベートーベンの弦楽四重奏をたくさん聴いて勉強しなさい、ということ。弦楽四重奏の4つのレイヤーがピアノソナタの中にも息づいていて、そこが感じられるとベートーベンの意図するところがより良くわかるそうです。2年前に熱情の3楽章だけを弾いた時にも、そういうアドバイスを受けて、弦楽四重奏をずいぶんと聴きました。

あれから2年。ちょっと前のレッスンの時に、私が弾いているのに合わせて横でM氏が言った言葉
 That is Contrabass! Play with a BOW not your fingers!
 そこはコントラバスだよ!指じゃなくて弓で弾いて!
ものすごい表現だなあと感心しました。
確かに、その低音部は低い音の弦楽器をイメージしてはいましたが、「コントラバスを弓で弾く」という具体的なイメージはありませんでした。「弓で弾く」というイメージを持って弾くと、確かにコントラバスのように聴こえてくるから不思議。。。

私のこだわる音。音色。
 音色の種類を多く作りたければ、その音源を頭の中に作らなくちゃ!
とおっしゃったのは、N氏。全くその通りなのです。もちろん奏法から来る音色の違いと言うものもあるけれど、色合いは頭の中にあるパレットの色数に左右されるのです。パレットの中の色数が多ければ多いほど、音の色数も多くなる。そしてその色のイメージがはっきりしていればいるほど、その違いがはっきり出せる。

ピアノソナタを作曲しながらベートーベンの頭の中に流れていたオーケストラの音。それがイメージできれば、ピアノが本当の意味で一人オーケストラになれるのです。弦楽四重奏よりもっと楽器もレイヤーも多かった。。。

そこは、バスーン!チェロはもっと歌って!ほら、オーボエが入ってきた!
私の横でアドバスをするM氏の頭の中には、ピアノ譜ではなく指揮者の総譜があるみたいです。
オペラの伴奏、コンチェルトのソリスト、室内楽、なんでもこなすM氏。深いです。ピアノ以外の楽器から得ているものがたくさんあるのです。来週はオーケストラとシューマンのピアノコンチェルトを弾くのだ!と言ったM氏。40歳代で初めて弾く曲でいきなり人前でオケのソリスト?彼の暗譜力はどうなっているのでしょうか?同じ年齢層で、たった2ページも覚えられない私なのに・・・

もっと勉強しないといけません。弾けばいいってものじゃない!ってつくづく思う今日この頃です。


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Piano | 22:30:05 | Trackback(0) | Comments(0)
Seasonal Flavour -Preserved Cherry blossom 桜の花の塩漬け-
3月に恐ろしく早く春が来たかと思いきや、また冬に逆戻りし、それっきり今度は5月になっても春らしくはならなくなってしまいました。
早い春に驚いてあわてて咲き始めたモクレンはその数日後の氷点下の気温に、樹上で茶色く立ち枯れに。。。水仙の花は、連日の雨に頭が垂れたまま終わり。。。せっかく花が咲くのを一年待ったのに、ご難の春になってしまいました。

Sakura04  Sakura03

我が家の八重桜ももう2週間ぐらい何となく咲き続けています。これまでで最長記録かもしれません。このいつまでも葉桜と花桜が同居した八重桜を見ていると、花と言うものはやはり盛りがあるべきものだなあ思います。盛りがあるから、散る姿もこれまたおかし。
その盛りを切り取る作業を今年もしました。花が6分咲きぐらいを迎えた時に、今年も花を摘み取り、塩漬けを作り始めました。

Sakura01

摘み取った桜の花を軽く洗い、それからレモン汁と塩をまぶしてしばらく漬け込みます。

Sakura05

十分に色が出たところで、今度は陰干し。この作業が結構面倒です。一塊になった花を1本ずつにほぐし、形を整えて、紙の上に載せていきます。今年はこれだけ並べるのに1時間以上かかりました。部屋中に桜の香りが広がります。

十分に乾燥したところで、塩をまぶして保存します。冷蔵庫で1年はこのままです。桜湯、紅茶、お寿司、酢の物など使い道はたくさん。これでこれから1年間、楽しませていただきます。短い春を塩漬けです。

food | 21:50:58 | Trackback(0) | Comments(1)
さあ、楽しい音楽の時間の始まりだ!Let's start our music now!
大苦しみの末、ついに気づいたメンデルスゾーンの真の姿!

更に色々と改良を加えて、ずいぶんと格好になってきたと思えるように・・・そこで迎えた昨日のレッスン。
”エ○ス大・中・小”の書き込みだらけの譜面。レッスン前にM氏が日本語は読めないことを一応確認してみたりして・・・

ちょっと期待していました。
  私の大苦しみ様を見たM氏が御慈悲で上がりにしてくれるのではないか?
  と。。。
  ついにこの憎き「春の歌」とも今日でお別れできるのではないか?
  と。。。

私が弾き始めた瞬間、M氏が椅子から立ち上がり、ぐるぐると歩きはじめました、、、これはまずいサインです。最近気が付いたのですが、M氏が歩きはじめるのは、たいてい本気スイッチが入った時。

そして、弾き終った私にM氏はにこやかにこう言いました。
Well done! Let's start our music now!!
良くやったね!さあ、これから楽しい音楽の時間の始まりだ!

がーーん。ここから新たに音楽的指導が入るってことです。つまり、これまではあまりにレベルが低すぎて、音楽的なレッスンは出来なかったということです。ああああ、私が甘かった。あげてもらえるかも?なんて期待した私がバカでした。

そして始まりました。鬼のようなだめだし。すごい量です。
こういう時にM氏は決して妥協しません。普通の先生ならレッスン時間に限りもあるし、生徒に何度か試させてそこで弾けるようにならなければ「家で練習してきてね。」というのが普通ですが、M氏はそれはしません。彼の前で弾けるまでやめさせてくれません。これは本当にありがたいことなのですが、反面、精神的にものすごくきついことでもあります。彼自身、こういうプレッシャーの中で育ってきたのでしょうか?これを2時間続けると、もうその日のエネルギーは全く残らないほどくたくたのヘロヘロになります。

私はいつまで「春の歌」を弾かなければならないのでしょうか?
いつも静かでにこやかなM氏。実は強烈な鬼教師です。感謝です。。。

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Piano | 16:10:31 | Trackback(0) | Comments(0)
Am I going to a wrong direction? 憎きメンデルスゾーン
またしてもはまりにはまってしまったメンデルスゾーン。どうやらメンデルスゾーンは、私にとって鬼門なようです。

ここしばらく激しく悩まされているのが無言歌集の中の超有名な「春の歌」。
「アルペジオの練習にどう?」とM氏にさわやかに勧められて、軽くOKしてしまった私がバカでした。先生は、ちゃんとその辺を考えて提案してきていたのでした。最初から大苦しみ。M氏も「実は、これは難しいのだよお~。シメシメ」と思いながらも、私のあまりのダメ様は彼の想像を超えていたようで、彼にしたら珍しく「いったい譜読みにいつまでかかっているの?」とはっぱをかけられてしまう始末。でも、本当にどうにもならないんです。全く格好にならないんです。

まず、この曲がこんなにすっかすっかだとは知りませんでした。左右で繰り広げる全開のアルペジオ+厚いペダルで、何とかなるものだと思っていたら大間違い。右手だけで奏でる細ーい細ーいメローディーラインと両手のアルペジオしかないんです。そしてペダルはちょこっとしか使わない(使えない)。全く間がもちません。まるで良い子のお遊戯です。自分で弾いていて、これは冗談かと思ってしまうほど。

そしてこのアルペジオが曲者。全部のアルペジオを同じように弾かなくてはいけないところにもってきて、ボリュームは超小さく保たねばならず、ペダルが使えないからアルペジオがちょっとでもばらつくと目立ちまくり・・・久しぶりにN氏に伝授された一音6秒止めの超スロープラクティスをやる羽目に・・・1曲、4時間以上かかりました。それでもまだ全然形にならず・・・

最も難しいのが、メロディーライン。簡単に歌えそうで、全然歌えない。。。細すぎるんです。ほとんど98%単音。私のお粗末なフィンガーペダルとフレージングではどうにもなりません。

悪戦苦闘を続けた結果、ちょこっとだけ格好になってきたのが2週間ほど前。でも、やっぱり何かが違う。良い子のお遊戯会からは抜けられないのです。半切れになりながら譜面をめくると、この前弾いたsighning windが出てきました。試しに弾いてい見ると、実は春の歌と良く似ている。そして、この曲は最初からロマンティックに弾こうとしていたことを思い出しました。N氏と勉強したDuettoも同じく、ロマンス爆発の一曲です。そこで私、気が付いてしまいました。

実は、メンデルスゾーンってかなりエロティックなのではないだろうか?
一見、清純で健全に見えるメンデルスゾーン。実は、エッチなオヤジなのではないだろうか?
ごめんなさい。メンデルスゾーン。でもそうやって考えると、色々とつじつまがあうんです。
だって、「デュエット」だって一見、歌かと思うけれど、実は歌のことではないようだし、、、「サイニングウインド」もかなりエロティック。「春の歌」も季節の春を思い描いて弾けば、さわやかな一曲になるけれど、実は違う意味の「春」を思い描いて弾くと・・・

これが格好になったのです!ついにお遊戯会脱出!そう考えて、譜面を見ると、あちらこちらにエ○スがちりばめられており、それを感じて弾くと、たちまち音楽が流れ始める。クレッシェンドして高鳴った心をそのまま気持ちよくはいかせてあげない!そこは一気にピアノにしてさっとかわしてやる。まるでエ○ス全開のいけない小悪魔が気の毒な誰かをもてあそんでいる曲だと考えると・・・

全て、つじつまがあいました。
メンデルスゾーンの本当の姿に気づき嬉しくて仕方のない私は、間違った方向に行ってしまったのでしょうか?

でも、今思えば、N氏とデュエットを弾いた時に毎回言われました。
「そこはもっとエ○スを入れて!そこでいれないでどこで入れるの!!!エ○チなことをもっと想像して!」(何のレッスンじゃ???でもね、確かに音が変わるんですよお。)
さすがはN氏です。いつも静かで正統派のM氏からは決して決して出ては来ない言葉です。でも少々下世話な話の方がすんなり入ってきたりするときもあったりします。
N先生、ありがとう!ついに私もあなたの世界に足を踏み入れてしまいました。。。。

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Piano | 16:42:47 | Trackback(0) | Comments(0)
Arcadi Volodos
先週、M氏とラフマニノフの話をしている時に名前が出て、久しぶりにその存在を思い出したピアニストがいました。

アルカディ・ボロドス、ロシアのピアニストです。
彼のピアノを初めて聴いたのは、今から12年ぐらい前のことだったと思います。知り合いの小澤(狂)の方に連れられて行ったサイトウキネンオーケストラのコンサートでした。その日の演目にラフマニノフのピアノコンチェルト2番が入っていて、そのピアニストがボロドスでした。今でもはっきり覚えているのですが、最初の一音を聴いた時の驚き、肉声のような温かくじわっとひろがってくるような音を出すピアニストです。それからしばらくの間、ボロドスに夢中になりCDをいくつか買ったりしましたが、なぜかここ10年ぐらいその存在を忘れていました。アメリカでは演奏をしないからなのかもしれません。

ボロドスは私とほぼ同世代で、モスクワ音楽学院出身であることは覚えていたのですが、今回初めて知ったのは両親ともに声楽家で、元々声楽の道を目指しており、ピアノは一応やっていた!というだけで、真剣にピアノに取り組み始めたのは16歳の時だったそうです。14歳でピアノを始めてプロになるN氏のような人はちょっと考えられないと思っていましたが、ここにもそう言った人がいました。16歳でピアノを真剣に始めて、あんなふうになってしまうのです。おそろしいことです。でも、声楽家を志していたということを今回初めて知って、あの何とも言えない音の温かさの秘密がわかったような気がしました。

やっぱり歌なのだなあとつくづく思います。特にロシアのピアノは、根底に歌が流れています。ロシア人の音楽家に共通する独特のフレーズ感は、体の中に息づく歌が作り出すものなのでしょうね。何とも、うらやましいことです。

私と同世代のM氏。彼もボロドスと同じモスクワ音楽院の出身ということで、試しに「同級生ですか?」と軽く聞いてみたら・・・
「ボロドスは僕の一つ年下だけど、同じ先生だったんだよ。」
だそうです。
ひえ~!!
日本じゃ、ただのおばさんがそんな人に教えてもらえるはずは到底ありません。NYってつくづく面白く、ありがたい場所(たまには)です。


Piano | 22:12:43 | Trackback(0) | Comments(0)

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