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Hanna

Author:Hanna
2005年9月よりアメリカ在住
東京出身、和文化と猫とオペラが大好き!あと、ゴルフも…
(すみません。多彩な趣味の持ち主なのです。^_^;)

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最大の収穫 -in Chamber Music Camp 2016, No.2-
色々な意味でとても実りの多いキャンプでしたが、最大級の収穫を得る機会がありました。
それは、キャンプにソリストとして招かれたNYフィル最年少団員のバイオリニストとM氏が共演したベートーベンのピアノとバイオリンのためのソナタの譜めくりをしたこと。

M氏に教えを乞うようになってから9か月ぐらい。本番の譜めくりというラッキーなお役目をちゃっかりといただいてしまった私。ついにやってきました!M氏が本番で弾くのをすぐそばで堂々と見れるチャンスが。。。

1回目のリハーサル。
のっけからやられました。あまりのすごさに全く身動きできなくなり、全身鳥肌。とにかくすごいんです。呼吸と言うか、グルーブと言うか、そこに生み出されたエネルギーと言うか、半端ではありません。ピアノとバイオリン。超ハイレベルなお二人が、全く妥協無く演奏するとこういうことになるのだと、本当に本当に驚きました。私の隣からものすごい鼻息(演奏のための呼吸でしょう)、そしてちょっと離れたバイオリニストからもすごい鼻息。鼻息と鼻息のアンサンブルです。お互い合わせるとか、そういうことは全く考えず弾いているように見えたのに、ぴったりと合う演奏。お互いを見るのは、いくつかのポイントだけ。あとはそれぞれの演奏に入り込みながら、お互いの演奏がきちんと聴こえているのでしょう。とにかくすごい。もう目は点状態です。

そうでした。私は譜めくりさんなので、譜面をちゃんと見ていなくてはいけないのです。でも、どうしてもM氏の指を見てしまう。横から漂ってくるとてつもないエネルギーに巻き込まれながら、「私は譜捲りなんだ!」と自分に言い聞かせる私。でも、すごいんです。何もかも・・・そして、ほとんどダメ出しはありません。ほんのわずかな部分の確認だけ。あっさりと終わってしまったリハーサル。

2回目のリハーサルも同様。この時は、バイオリニストのリクエストで、別のバイオリニストがアドバイスをするために同席されました。まあ、そのアドバイスの内容も、なんとまあ。もう耳ダンボで一生懸命聞いてしまいました。こっそり録音もしてしまったりして・・・プロと言うのは、こう言うものなのだと、本当に驚きました。

本番前日の3回目のリハーサルを楽しみにしていた私でしたが、
「もう大丈夫だよね!」
とすっかり仕上がってしまったらしい、お二人。3回目のリハはありませんでした。

そして、迎えた本番。
おそろしいほどのエネルギー。リハより明らかに高揚した演奏でした。信じられないぐらい高まったエネルギーの只中に15分ほど座っていられた幸せな私。もう大感激、大興奮、このままどこかへ飛んでいくのではないかと思うほどでした。そしてM氏のすごさ、おそろしさを目の当たりにできたこのチャンスに、感謝感激です。やはり彼はただものではありませんでした。演奏の後、「M氏、本当に尊敬します!」と心から叫んでしまった私。(あっさりと「ありがとう!」とM氏。特に大仕事をしたと言うような雰囲気はまったくありません。なんとまあ。)そして、ベートーベン先生にもそう叫んでしまった私。やっぱりベートーベンってすごい!!

こんな経験、そうそうできるものではありません。本当にラッキーでした!!!
そして、つくづく自分がやっていることはただのオママゴトだなあと思いました。全く別世界の出来事でした。
でも気が付きました。譜めくりとしてなら、別世界にも存在できるのだと・・・これが私の生きる道???


もちろん上には上があるわけで、もしこれがアルゲリッチの譜捲りだったら???
そう考えずにはいられない私です。
まだ見ぬ世界を見てみたい。その欲求がどんどん高まります。
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テーマ:アメリカコネチカット生活 - ジャンル:海外情報

music | 20:41:49 | Trackback(0) | Comments(0)
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