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Hanna

Author:Hanna
2005年9月よりアメリカ在住
東京出身、和文化と猫とオペラが大好き!あと、ゴルフも…
(すみません。多彩な趣味の持ち主なのです。^_^;)

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中村紘子さんというピアニスト
先日、日本を代表するピアニストの中村紘子さんが亡くなりました。闘病生活で、ここ数年演奏活動が途切れがちになっていたところ、今年に入ってまた復帰されたようだったので「いよいよ?」と楽しみにしていたのですが、急な訃報でした。
彼女は日本では最も有名なピアニストでありながら、なぜかあまり人気がないのが不思議です。有名すぎるからなのか・・・私が子供の頃も、「私、中村紘子さんのファンなの!」とは言いにくいような雰囲気がいつもありました。

ただ、彼女は当時の日本では数少ない、日本で主流のハイフィンガーで演奏をしない、ベルベットのようなレガートを奏でることのできるピアニストです。それは、彼女が日本で天才少女としてすっかり有名になり、その地位を確かなものとしてから、NYのジュリアードにわたり、そこでレジーナ・レヴィン女史の指導を受けたからです。このレヴィン女史は、この前のブログで書いたジョセフ・レヴィン氏の奥さんで、彼女自身もモスクワ音楽院のピアノ科の卒業生でした。アメリカへ亡命してから、夫と共にジュリアードで教鞭をとり、ヴァン・クライバーンなど多くのピアニストを育てた人です。おそらく中村紘子さんは、そのレヴィン女史のほとんど最後の方のお弟子さんだったと思います。天才少女として日本でちやほやされた中村紘子さんが初めて彼女の前で演奏した時に、「一からやり直しましょうね!」とレヴィン女史ににこやかに言われた・・・と中村さんがご著書に書いていらっしゃいましたが、それは「ハイフィンガーと言う奏法を直すために、一からやり直しましょう。」という意味です。そこで、ハドソン川に飛び込もうか?とも思ったそうですが、彼女はレヴィン女史を信じて自分の奏法に心から向き合い、レヴィン女史が伝えるロシアの奏法を自分のものとされたのです。

手がとても小さいにもかかわらず、この奏法があるからゆえ、ベルベットのようなレガートを作り出すことができる。そしてそのレガートで、ショパンやラフマニノフを歌い上げることができる、あの年代の日本人では稀な人だと思います。私は子供のころに彼女のマスタークラスを見学したことがあるのですが、子供心にあまりの存在感に驚いたのを思い出します。

そういえば、N氏も中村さんのファンでした。そして、私も彼女のファンでした。でも、大人になってからは演奏会を聴きに行くチャンスがありませんでした。いつも日本の実家の近くにあるホテルで、毎年9月に彼女が演奏会をされていたのですが、9月と言う時期なので行かれないまま、もう彼女の生の音を聴くことが出来なくなってしまいました。残念です。やっぱり気になった人の演奏会は、その時に行くべきです。
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テーマ:アメリカコネチカット生活 - ジャンル:海外情報

Piano | 22:44:19 | Trackback(0) | Comments(0)
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