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Hanna

Author:Hanna
2005年9月よりアメリカ在住
東京出身、和文化と猫とオペラが大好き!あと、ゴルフも…
(すみません。多彩な趣味の持ち主なのです。^_^;)

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ピアニストのつらい宿命
ピアノ以外のほとんどの楽器は、自分の楽器と共に移動ができ、いつも自分の慣れている楽器で演奏することができます。ところが、ピアノはそうはいかない。一部の超トップの演奏家を除いて自分の楽器を演奏会に持っていくことなど出来るはずもなく、98%のピアニストは出たとこ勝負です。そして、ピアニストのレベルが下がれば、出た先で素晴らしい楽器に当たる可能性も下がります。また、楽器がどれほど素晴らしくても、自分の好みに調律されているとは限らないのがこれまた難しいところ。ピアノと言う楽器は、楽器の持つポテンシャルに加えて、調律によって良くも悪くもどうにでも変えることができます・・・

N氏のレッスン室のピアノは、NYスタインウエイでした。公共の場にあるピアノなので、コンディションはそれほど良くはありませんが、NYスタインウエイらしいキラキラした音のピアノで、それまでNYスタインウエイを弾いたことが無かった私にとっては、非常に難しいピアノでした。家のピアノではそこそこ弾けているのに、レッスンに来ると思うように弾けない。特に弱音が出せないのです。そのことが大きなジレンマでした。そして、同じピアノをN氏が弾くとまるで別のピアノのような音がする。音色も強弱の幅も信じられないぐらい変わる。その体験が自分も同じピアノが欲しいと強く思うようになったきっかけでした。

そして、同じピアノを手に入れた今、別の悩みに直面しました。M氏とは教会に置かれているベーゼンのフルコンでやっていましたが、これはヤマハ的なピアノで調律による部分を除いて、面白みには欠けるけれどそれほど弾きにくいということはないピアノでした。ところがホールの改装工事に伴ってそのピアノが使えなくなり、9月からは別のサロンに置いてある古いNYスタインウエイで練習するようになりました。このピアノが超曲者!私のピアノよりもだいぶ若いにもかかわらず、公共の場所にあり手入れが行き届いていないために、かなりラフ。音程もかなり甘いし、おそらくハンマーがすり減っていて、高音部はキンキン。しかも鍵盤はなぜか象牙(象牙が禁止になったあとのピアノですから、おそらく特注品だったのでしょう。私は象牙の鍵盤は苦手。)。。。当然のことながら、私の技術ではコントロールが出来ません。特にボリューム。弱音を作るのがめちゃくちゃ難しい。。。

そして気が付きました。自分の家のピアノがかなり良いのも逆に考え物なのだと・・・
自分の家でコンディションの良い自分のピアノに甘やかされてしまって、外のピアノに上手く対応できないのです。出来たとしても、慣れるのに時間がかかる。。。(自分の家で素敵な彼に甘やかされていると、当然外の殿方には燃えない。。。(笑))
もう4回ぐらい同じピアノを弾いているにも関わらず、上手くコントロールが出来ずにイライラする私にM氏がこう言いました。

それはピアノのせいではなく、弾き方の問題だよ。どんなピアノでも弾けるようにしないとだめだよ。それがほとんどのピアニストの宿命なんだよ。ホロヴィッツではなくルービンシュタインにならないと。。。

あああ、なんと。
そうなんです。どこにでもマイピアノを飛行機で持っていっていたホロヴィッツに対して、そこに用意された楽器を弾くことをいとわなかったルービンシュタイン。

楽器のせいだけにはできない。
弾き方次第で、ある程度はコントロールが出来る。どんな楽器に当たっても、ある程度は聴ける演奏をしないといけない。
耳が痛い。。。
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テーマ:アメリカコネチカット生活 - ジャンル:海外情報

Piano | 06:57:47 | Trackback(0) | Comments(0)
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