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Hanna

Author:Hanna
2005年9月よりアメリカ在住
東京出身、和文化と猫とオペラが大好き!あと、ゴルフも…
(すみません。多彩な趣味の持ち主なのです。^_^;)

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マーラー 交響曲“復活”
一昨日、近所のレストランで偶然会った知り合いが、
「今週末にオーケストラでマーラーの交響曲2番を弾くんだけど見に来ない?」
と声をかけてくれました。
マーラーの2番、復活、と記憶を辿って行って、とても大切な記憶にたどり着きました。

マーラーの交響曲2番、「復活」という標題を持つ大きな壮大なシンフォニー。
これまでにそれなりに演奏会に足を運んできましたが、その中でも忘れられない演奏会がいくつかあって、このマーラーの2番はその中の一つです。

2000年に小澤征爾さんが上野の東京文化会館でサイトウキネンオーケストラを振って演奏されたのが、このマーラーの復活。
当時のサイトウキネンは本当に別世界のオケで、私はその頃、小澤征爾さんの大ファンだった仕事関係のおばさまにありとあらゆる演奏会に引き回されていて、サイトウキネンをたくさん聴くチャンスに恵まれました。その中の一つがこのマーラーでした。

もちろんすべてが小澤さんらしく、本当に真摯で誠実な指揮で、これまたオケのメンバーが全員も全身全霊でその指揮にこたえようとしているのが本当にすがすがしく、本当に素晴らしい演奏だったのですが、17年たった今でも忘れられないのが演奏が終わった後のことでした。

第5楽章が静謐に終わった後、小澤さんは音は消したものの、長いことタクトを降ろしませんでした。そして会場からも昨今非常にありがちな「わけわからないけど、とりあえずブラボーコール」はなく、本当に信じられないほどの静寂が生まれました。それはきっと数秒のことだったと思うのですが、会場にいた私にとってはとても長い時間に感じられました。無音の状態が続いて、空気がどんどん圧縮されて、息が苦しくなるような気持ちになったその時に、空から何かが降ってくるような気がしたのです。まるで星が降ってくるような、もしくは霧が降りてくるような、本当に不思議な不思議な体験でした。そしてついに小澤さんがタクトを下した時に、会場からは「はああ」とたくさんのため息がもれて・・・それでもまだしばらくの間、静寂は続きました。そして、忘れたころに割れんばかりの拍手。

その時に私の周りにいた人たちは皆、惚けたような表情をしていました。演奏会のあと、私を誘ってくれたおばさまと食事をしながらその「何かが降ってきたような気がした」という話をしたら、彼女も同じように感じたと話してくれました。

それは何だったのか、マーラーの作り出した宇宙だったのか、無の瞬間だったのか・・・
オケでああいう経験をしたのは、人生であの時ただ一度だけ。

その時の演奏は録音されていて、後にCDとして発売されたのですが、昨日久しぶりに聴いてみると・・・
こういう空気忘れていました。ものすごいドラマです。ちょっと疲れてしまうぐらい。。。
マーラーの厚さ、すごいです。でも、今はちょっと無理かな、という気もしたりして。。。
小澤さんのお身体の調子はいかがなのでしょうか?
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テーマ:クラシック - ジャンル:音楽

music | 08:33:40 | Trackback(0) | Comments(0)
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