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Hanna

Author:Hanna
2005年9月よりアメリカ在住
東京出身、和文化と猫とオペラが大好き!あと、ゴルフも…
(すみません。多彩な趣味の持ち主なのです。^_^;)

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混沌のあとに現れるもの
殿下のインフルエンザが私にしっかりと移り大苦しみしてから間もなく、日本から来客がありこれまたバタバタ、ほとんどピアノが弾けなかった1か月間。先週は、ツアーから帰ってきたM氏と1か月ぶりのレッスンでした。

1か月前の最後のレッスンで見ていただいたベートーベンは、そのまま停滞していて弾けないので、それまでにある程度まで仕上げてあったショパンを弾きました。特にノクターンはあがるつもりで弾きました。

ところが・・・
全然あがるどころではなく、更にハードルがあがり・・・またゴールが遠のいていきました。

ペダリングが全くなっていないと、M氏にため息をつかれてしまいました。
私がため息をつきたくなりました。。。

そしてノクターンの一番最後、私がずっと気にしていたショパンの気持ち。果たしてショパンの魂はここで救われたのか、救われなかったのか?これはM氏には聞くまい!と思っていたのですが、ついつい聞いてしまった私。そうしたら、M氏は静かにこう言いました。

ショパンが救われたか、救われないか、それはわからないけど。。。
この曲を良く見てごらん。これだけ色々あって、極限まで混沌としている。ここまで混沌とすると、そのあとは自然に浄化していくものなんじゃないのかな。

ちょっと感動してしまいました。その通りなんです。
もうどうしようもないレベルまでぐちゃぐちゃになって、最後は嘘のように幻のように静かな世界が広がる。これは極限まで進んだ混沌が自然に浄化された世界だった。
ものすごーーーく納得させられました。頭の中の霧がすっきりと晴れていくような気持ちがしました。
やっぱりM氏はすごい。

さて、感動よりも、まずはペダリングを全て見直しです。。。はああ。
いったいいつになったら、このノクターンはあげてもらえるんだろう。永久に上がらない気がしてきました。私の演奏はどれだけ混沌としてもその後に浄化された世界がやってこないのは、なぜだろう???


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Piano | 22:25:37 | Trackback(0) | Comments(0)
4年ぶりのインフルエンザ
先週から殿下が高熱を出し、インフルエンザと判明。
私に移るなら潜伏期間3日ぐらいか?と思っていたら、ばっちりと移ってしまいました。
4年ぶりのインフルエンザ、そしてなんと4年前も今回と同じく3月の2、3週目でした。前回はタミフルを処方してもらえず死にかけ、それからかかりつけのお医者さんを変えるにいたりましたが、今回はちゃんとタミフルを出してもらえました。おかげさまでいくらかは楽になりましたが、薬が強くて胃が痛い・・・

殿下が熱を出した日がちょうどピアノのレッスンの日で、レッスンはお休みに・・・そして今週は自分がインフルエンザでまたお休み・・・指も気力もあっという間に退化していきます。
そして、M氏はワシントン州でコンサートツアーだとかで、ここからまた2週間もレッスンはできない。がっくり。

そうしたら、M氏からこんなメールが送られてきて、ゆるみきった精神が縮みあがりました。

”Use this time to accumulate as much awareness of what you do on piano as possible. Record yourself once in a while. Have fun!”
この機会に自分がピアノの上でやっていることをとにかく良く意識して練習しなさい。たまには自分の演奏を録音してみて!楽しんでね!

って、楽しめるわけないです。。。この最初の一文、”Use this time to accumulate as much awareness of what you do on piano as possible.”すごいです。恐ろしくなってしまいました。

練習とは!そういうスタンスでするものなのです。
私は間違っていました。。。
また具合が悪くなってきました。。。はああああ。


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Piano | 21:17:02 | Trackback(0) | Comments(0)
美しい姿勢と美しい音の関係
私は元来、姿勢が良くありません。気が付くと背中が丸くなっていて、姿勢を直そうとずっと思いながら結局直らないまま今日を迎えています。

先週のレッスンでM氏に特に姿勢のことを注意されました。それは単に背中が丸いと言うことではなく、
大きな音を出そうと思った時には腕が延びていなくてはいけない!
ということでした。腕を伸ばそうとすると、背中が起きて、前のめりにはなれなくなります。

例えばチャイコフスキーの有名なピアノコンチェルトの冒頭の和音の部分、オケに負けない豊かなffを出すためには指の力や腕の力だけではどうにもなりません。色々な人の演奏を見ていると、身体が比較的小さな人たちはほとんど椅子の上でジャンプするような感じにさえ見えます。これは、下半身の重さを鍵盤に伝えるためです。確かにここで背中を丸めて小さくなって弾いている人はいない・・・

レッスンの後に自宅で練習をしていて、ふと自分自身の弾いている姿をビデオに撮ってみました。
なるほど・・・背中は丸いし、あごは前に出ている。。。そこには全く美しくない自分がいました。。。がっくり。。。

私の大好きなホロヴィッツもリヒテルも皆、背中がまっすぐ。弾いている最中もほとんど動きません。トリフォノフ君の様に音が出ている間中ぐにゃぐにゃと動きまくっている人ももちろんいますが、そういう人でも大きな音を出す時には背中はちゃんとまっすぐになっているのです。もちろんどんな世界にも例外はあるわけですが、たとえばグルドとか。。。

美しい姿勢と美しい音の関係。
これはとても緊密につながっています。
遅まきながら、今から一気にこの問題を直そうと思います。

そういえば、N氏は自分の姿勢に関して非常に気を付けている人でした。以前に、お客さんから見える自分の横顔や姿勢をどうやったら美しく保てるか?ということをいつも研究していると話してくれました。いつもビジュアルに気を遣うN氏だからこその発言ですが、これはもちろんビジュアルだけではなく、音の美しさとも緊密に関係しているのです。

N氏と過ごした3年間。私にはちょっと時期が早すぎだとつくづく思う今日この頃です。今ならもっと色々なことが理解できたかもしれない。。。

テーマ:ピアノ - ジャンル:音楽

Piano | 08:41:56 | Trackback(0) | Comments(0)
室内楽効果
この夏に初めて体験した室内楽
その初めての室内楽は、なんと私以外は全員プロ。まあ何とも贅沢な初体験でした。

そして、数週間前にM氏から室内楽のワークショップがあるから出てみないかと言われ、モーツアルトのピアノカルテットに挑戦することになったのですが・・・
「やってみる?」
と聞かれた時に、
「ハイ!やります!!」
とは即答できなかった私。他の人と一緒に演奏することのプレッシャーを考えてしまったのでした。
やります!と返事をする代わりに
「室内楽を勉強することは、私にとってプラスになりますか?」
と聞いた私に、きょとんとした顔のM氏。
「それはなるでしょ。そして、それはプラスなんてものじゃないんじゃない?」
何でそんな馬鹿な質問をするのだろう?という顔をされてしまいました。

ここ数か月取り組んでいるベートーベンのピアノソナタ第9番、E-Major。ストリングカルテットをそのままピアノに置き換えたような作りのソナタです。あちらこちらに4つの違う声を持つ楽器が現れては消えていく。この4種類の違う楽器の音をピアノで表現する。音色を変えていかなければならないのです。そしてこの音色を作る時には頭の中にそれぞれの音色がはっきりとなくてはいけない。

今朝、3楽章の4つの楽器が交互に現れる部分を練習していてふと思いました。
それぞれの楽器の音を頭の中にイメージした時に、この夏のピアノカルテットの経験が生きていると。あの時に肌で感じたそれぞれの楽器の音、そして感触、距離感、そう言ったものがそれぞれの音色をより豊かなものにしてくれるのだと気が付きました。

「室内楽を勉強することは私にとってプラスになりますか?」
バカな質問をしてしまいました。。。
しっかりとプラスになっていました。

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Piano | 00:04:18 | Trackback(0) | Comments(0)
Dissonance means enjoyment! -不協和音を楽しむ-

毎回2時間以上のレッスンをしていただいても、なかなか量をこなすことができない今日この頃。ショパンのノクターンとベートーベンの初期のソナタの間で、行ったり来たりの状態が続いています。M氏の要求がどんどん上がっていき、練習すればするほどゴールが遠のいていくのです。

さて、前回のベートーベンのレッスンの時のこと・・・
あちこちに出現する不協和音。今一つ気弱に弾いてしまった私に
「もっとちゃんと弾いて!」とM氏。
「不協和音って、何だか臆病になってしまうんですよね。」と私。
そうしたらM氏が
「That is very natural, but for Beethoven or Mozart, disonnance means enjoyment! 」
(それは普通なんだけど、ベートーベンやモーツアルトにとっては不協和音=楽しみ、なんだよ。)
ほおおっ!と思ってしまった私。

その例として、Mozartの不協和音カルテットをあげたM氏。
そして嬉しそうに、ベートーベンに現れる不協和音を弾いて見せてくれました。
なるほど。。。 

音楽の魅力を引き立たせるための調味料的な存在の不協和音、ハーモニーのことを考えるとどうも臆病になってしまうこの不協和音。そうやって考えてみると、ロシア人のピアニストは不協和音を優しく弾く人が多い。そしてドイツのピアニストはこれでもか!!ってほどぎゃんぎゃんと不協和音を弾く。ロシア人は曲を流れるハーモニーを最優先にする人が多いから、そうするとああいう弾き方になるのかな?例えばギレリスの様に。。。

でも、去年の春に聴いたオクサナヤブロンスカヤの弾いたベートーベンのテンペスト。一楽章に現れる、超ドギツイ不協和音4連発。彼女は、しっかりと不協和音らしく弾いていました。同じロシア人でも違うんだなあと思いました。

不協和音を楽しむ!

また貴重なことを学んでしまいました。




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Piano | 22:58:25 | Trackback(0) | Comments(0)
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