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Hanna

Author:Hanna
2005年9月よりアメリカ在住
東京出身、和文化と猫とオペラが大好き!あと、ゴルフも…
(すみません。多彩な趣味の持ち主なのです。^_^;)

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Mazrukas -ショパンのマズルカ-
前回のレッスンの時に、M氏がショパンのマズルカの最初の3曲を弾いてくれました。
今度のツアーで弾くんだ!と聞いていたので、ツアーのあとの最初のレッスンでリクエストをしました。

ショパンのマズルカは全部で50曲以上もある大きな作品群ですが、私の第一印象は「とにかく難しい!」。生まれ故郷のポーランドの民謡だけにショパンの血の中にあるリズムがとてもストレートに表現されていて、それだけに恐ろしく難しいという印象しかありません。あまりにピュアすぎて、最初の一音からボロボロとボロが出てしまうような、怖いジャンルです。とても「ちょっと弾いてみようか?」なんていう気持ちにはなれるようなジャンルではありません。

あまりに土着的でもいけないし、洗練されすぎてもいけない、ショパンが素直に心に感じたままのマズルカにはなかなかお目にかかれません。これまで色々聴いてみたけれど今も心に残る演奏は、キーシンが若かりし頃のもの。本当に純粋で、キラキラ輝く子供の瞳のようなそんなマズルカでした。あとは、子供の頃に見たダンタイソンがソロリサイタルで弾いたマズルカ。これは良かった。本当にまっすぐに私の心に入ってきました。

さて、M氏のマズルカ。いきなりガラッと音が変わってちょっと驚きました。とても優しい音になったのです。でも、甘すぎない。とても丁寧に、そして出来る限り素朴に弾く姿にただただ感心。。。
ロシア人の弾く生マズルカを独り占め。いやあ、贅沢な経験をさせていただきました。やっぱりああいう東欧の民謡的な音楽になると、スラブ人の血が一気に物を言うような気がします。マズルカのようなリズムは後付けでどうにかなるようなものではなく、自分の体の中にあのリズムが無ければ流れるようには弾けないと思います。ポロネーズも民謡だけれど、ショパンのポロネーズはもっと音楽として精製されてしまっている気がします。それに対して、マズルカはストレート。そのストレートさが何よりも手強いのです。

いやあ、しみじみと良かったです。M氏のマズルカ。
ああいう演奏を聴かされると、つくづくすごい人だなあと思います。例えば完璧なリストの超絶技巧練習曲を聴かされるよりも、よっぽど納得させられます。

しかし、なんであんな人がこんなところにいるんだろう???

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Piano | 21:28:48 | Trackback(0) | Comments(0)
混沌のあとに現れるもの
殿下のインフルエンザが私にしっかりと移り大苦しみしてから間もなく、日本から来客がありこれまたバタバタ、ほとんどピアノが弾けなかった1か月間。先週は、ツアーから帰ってきたM氏と1か月ぶりのレッスンでした。

1か月前の最後のレッスンで見ていただいたベートーベンは、そのまま停滞していて弾けないので、それまでにある程度まで仕上げてあったショパンを弾きました。特にノクターンはあがるつもりで弾きました。

ところが・・・
全然あがるどころではなく、更にハードルがあがり・・・またゴールが遠のいていきました。

ペダリングが全くなっていないと、M氏にため息をつかれてしまいました。
私がため息をつきたくなりました。。。

そしてノクターンの一番最後、私がずっと気にしていたショパンの気持ち。果たしてショパンの魂はここで救われたのか、救われなかったのか?これはM氏には聞くまい!と思っていたのですが、ついつい聞いてしまった私。そうしたら、M氏は静かにこう言いました。

ショパンが救われたか、救われないか、それはわからないけど。。。
この曲を良く見てごらん。これだけ色々あって、極限まで混沌としている。ここまで混沌とすると、そのあとは自然に浄化していくものなんじゃないのかな。

ちょっと感動してしまいました。その通りなんです。
もうどうしようもないレベルまでぐちゃぐちゃになって、最後は嘘のように幻のように静かな世界が広がる。これは極限まで進んだ混沌が自然に浄化された世界だった。
ものすごーーーく納得させられました。頭の中の霧がすっきりと晴れていくような気持ちがしました。
やっぱりM氏はすごい。

さて、感動よりも、まずはペダリングを全て見直しです。。。はああ。
いったいいつになったら、このノクターンはあげてもらえるんだろう。永久に上がらない気がしてきました。私の演奏はどれだけ混沌としてもその後に浄化された世界がやってこないのは、なぜだろう???


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Piano | 22:25:37 | Trackback(0) | Comments(0)
4年ぶりのインフルエンザ
先週から殿下が高熱を出し、インフルエンザと判明。
私に移るなら潜伏期間3日ぐらいか?と思っていたら、ばっちりと移ってしまいました。
4年ぶりのインフルエンザ、そしてなんと4年前も今回と同じく3月の2、3週目でした。前回はタミフルを処方してもらえず死にかけ、それからかかりつけのお医者さんを変えるにいたりましたが、今回はちゃんとタミフルを出してもらえました。おかげさまでいくらかは楽になりましたが、薬が強くて胃が痛い・・・

殿下が熱を出した日がちょうどピアノのレッスンの日で、レッスンはお休みに・・・そして今週は自分がインフルエンザでまたお休み・・・指も気力もあっという間に退化していきます。
そして、M氏はワシントン州でコンサートツアーだとかで、ここからまた2週間もレッスンはできない。がっくり。

そうしたら、M氏からこんなメールが送られてきて、ゆるみきった精神が縮みあがりました。

”Use this time to accumulate as much awareness of what you do on piano as possible. Record yourself once in a while. Have fun!”
この機会に自分がピアノの上でやっていることをとにかく良く意識して練習しなさい。たまには自分の演奏を録音してみて!楽しんでね!

って、楽しめるわけないです。。。この最初の一文、”Use this time to accumulate as much awareness of what you do on piano as possible.”すごいです。恐ろしくなってしまいました。

練習とは!そういうスタンスでするものなのです。
私は間違っていました。。。
また具合が悪くなってきました。。。はああああ。


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Piano | 21:17:02 | Trackback(0) | Comments(0)
美しい姿勢と美しい音の関係
私は元来、姿勢が良くありません。気が付くと背中が丸くなっていて、姿勢を直そうとずっと思いながら結局直らないまま今日を迎えています。

先週のレッスンでM氏に特に姿勢のことを注意されました。それは単に背中が丸いと言うことではなく、
大きな音を出そうと思った時には腕が延びていなくてはいけない!
ということでした。腕を伸ばそうとすると、背中が起きて、前のめりにはなれなくなります。

例えばチャイコフスキーの有名なピアノコンチェルトの冒頭の和音の部分、オケに負けない豊かなffを出すためには指の力や腕の力だけではどうにもなりません。色々な人の演奏を見ていると、身体が比較的小さな人たちはほとんど椅子の上でジャンプするような感じにさえ見えます。これは、下半身の重さを鍵盤に伝えるためです。確かにここで背中を丸めて小さくなって弾いている人はいない・・・

レッスンの後に自宅で練習をしていて、ふと自分自身の弾いている姿をビデオに撮ってみました。
なるほど・・・背中は丸いし、あごは前に出ている。。。そこには全く美しくない自分がいました。。。がっくり。。。

私の大好きなホロヴィッツもリヒテルも皆、背中がまっすぐ。弾いている最中もほとんど動きません。トリフォノフ君の様に音が出ている間中ぐにゃぐにゃと動きまくっている人ももちろんいますが、そういう人でも大きな音を出す時には背中はちゃんとまっすぐになっているのです。もちろんどんな世界にも例外はあるわけですが、たとえばグルドとか。。。

美しい姿勢と美しい音の関係。
これはとても緊密につながっています。
遅まきながら、今から一気にこの問題を直そうと思います。

そういえば、N氏は自分の姿勢に関して非常に気を付けている人でした。以前に、お客さんから見える自分の横顔や姿勢をどうやったら美しく保てるか?ということをいつも研究していると話してくれました。いつもビジュアルに気を遣うN氏だからこその発言ですが、これはもちろんビジュアルだけではなく、音の美しさとも緊密に関係しているのです。

N氏と過ごした3年間。私にはちょっと時期が早すぎだとつくづく思う今日この頃です。今ならもっと色々なことが理解できたかもしれない。。。

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Piano | 08:41:56 | Trackback(0) | Comments(0)
室内楽効果
この夏に初めて体験した室内楽
その初めての室内楽は、なんと私以外は全員プロ。まあ何とも贅沢な初体験でした。

そして、数週間前にM氏から室内楽のワークショップがあるから出てみないかと言われ、モーツアルトのピアノカルテットに挑戦することになったのですが・・・
「やってみる?」
と聞かれた時に、
「ハイ!やります!!」
とは即答できなかった私。他の人と一緒に演奏することのプレッシャーを考えてしまったのでした。
やります!と返事をする代わりに
「室内楽を勉強することは、私にとってプラスになりますか?」
と聞いた私に、きょとんとした顔のM氏。
「それはなるでしょ。そして、それはプラスなんてものじゃないんじゃない?」
何でそんな馬鹿な質問をするのだろう?という顔をされてしまいました。

ここ数か月取り組んでいるベートーベンのピアノソナタ第9番、E-Major。ストリングカルテットをそのままピアノに置き換えたような作りのソナタです。あちらこちらに4つの違う声を持つ楽器が現れては消えていく。この4種類の違う楽器の音をピアノで表現する。音色を変えていかなければならないのです。そしてこの音色を作る時には頭の中にそれぞれの音色がはっきりとなくてはいけない。

今朝、3楽章の4つの楽器が交互に現れる部分を練習していてふと思いました。
それぞれの楽器の音を頭の中にイメージした時に、この夏のピアノカルテットの経験が生きていると。あの時に肌で感じたそれぞれの楽器の音、そして感触、距離感、そう言ったものがそれぞれの音色をより豊かなものにしてくれるのだと気が付きました。

「室内楽を勉強することは私にとってプラスになりますか?」
バカな質問をしてしまいました。。。
しっかりとプラスになっていました。

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Piano | 00:04:18 | Trackback(0) | Comments(0)
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